協会のプロフィール

名称

一般社団法人 障害者雇用企業支援協会
Support Association for Corporate Employment of the Challenged(略称:SACEC)

設立

2010年12月17日

目的

障害者が自らの労働により自立する環境が作られることがわが国の社会にとって望ましい状態であるとの考えに基づき、その最も有効な手段である雇用の領域において、広く産業界に意識の浸透を求めるとともに、障害者の人権の尊重に立ってその力量を事業に受け入れ、業績への貢献に対する質・量両面の処遇等を備えた雇用を進めようとする企業に対し、企業間の互助推進など民間の立場から支援することを目的としております。

設立の趣旨

障害者の存在はわが国社会の基本的条件

わが国には何等かの障害を持つ人が総人口の6%近く存在するとされており、これはわが国社会に与えられた基本的条件の一つです。

自立可能な障害者には機会を

障害者は、社会的な支えによって生活を維持しなければならない人から、自立して人生を過ごすことのできる人まで様々であり、自立の可能性がある人は極力それに挑戦し、収入を得て人生を送ることが本人にとってもわが国社会にとっても望ましい状況であることは当然ですが、そのために最も有効な方法は就労であり、でき得れば雇用の形態であります。

労働能力に関する先入観

障害者の雇用を考える場合、生産性の面から懐疑的に見ることは当然かもしれませんが、実際にはハンディキャップの状況は個人ごとに態様・程度とも異なるので、書類上や外見によって労働能力を一概に決めつけるべきではなく、選考時及び試用期間の観察によって企業の想定する作業とのマッチングが十分可能な先例は数多くあります。

障害者への給付を効果的に

毎年急速に増加するわが国社会保障給付費について、障害者雇用の進展で自立者への給付を減ずることができれば、真に社会的支援を必要とする自立困難者への重点配分や、国民負担額の軽減を可能にし、社会資源の有効活用に資することとなります。

「障害者雇用」の真の理解と「民間企業自身の手による推進」という命題

わが国も、このような見地から施策を実施し、行政指導強化の効果もあって、雇用率達成企業は漸増しつつありますが、本来雇用側、そしてその主力である産業界自らの、社会の構成員としての自覚に立つ「法制度の有無に拘らず雇用し得るものは雇用する」という理念が、先行して一層理解・徹底される必要があるといえるのではないでしょうか。

産業界自身の対応の方向は

産業界自らの対応とは、個別企業の域を超えて、団体レベルにおいても進捗を課題としてリードすること、及び実現に苦慮する企業に対し、先行企業がその経験とノウハウを伝える仕組みを作り、行政の指導とは異なる角度から進展に協力することなどを通じ、制度上の義務と並行して認識を浸透させることであると考えられます。そして、産業界全体と民間先進企業が、それぞれの役割としてこの様な方向で理念はもとより具体的な実現へ向けての支援を広め、行政の活動に力を貸しながら、しかも自主的な財政に基づいて、未解決企業、ひいては社会に貢献することは、CSRの主要なテーマの一つでもあると思われます。

事業内容

  1. 企業に対する障害者雇用相談事業
    障害者雇用全般(採用・配置、労働条件、能力開発、生活指導、作業環境の整備、職場適応等)
  2. 障害者特例子会社の設立支援
    業務(職務)の選定、障害者の活用、施設・設備の改善策、雇用管理上経営上のノウハウ等
  3. 障害者雇用相談企業のための関係機関への紹介及び取次
    事業所見学、地域障害者職業センターその他障害者雇用支援機関の紹介・取次ぎ等
  4. 企業内における障害者雇用への理解促進のための啓発支援事業
  5. 障害者雇用に関わる諸制度の改正動向及び内容に関する情報提供
  6. 障害者の雇用促進のための研究会・セミナー・講演会・企業見学会の開催及び講師派遣
  7. 企業における障害者雇用の動向に関する各種調査研究と情報提供
  8. 障害者の雇用促進と社会参加に関する政策提言
  9. 事業目的に合致すると認められる公的若しくは非営利事業の受託
  10. その他当法人の目的を達するために必要な事業

2025年度 主な事業予定

  1. 企業に対する障害者雇用相談事業 (通年実施)
  2. 各種講座・セミナーの開催 (会員向けサービス)
    ① 初任者講座 (年間3回予定)
    ② 就労支援講座 (年間2回予定)
    ③ 企業見学会 (年間3回予定)
    ④ SACEC会員セミナー (年間3回予定)
    ⑤ SACEC新任経営者セミナー (年間1回予定)
    ※詳しい内容につきましては会員向けメールにてお知らせしております。
  3. 情報提供事業 (会員限定サービス)
    ① SACECニュース(メールマガジン)発行 (毎月発信)
    ② 障害者雇用の状況に関するアンケート (随時実施予定)
  4. 障害者雇用企業ネットワーク構築事業
    ① 全国障害者特例子会社連絡会 主催
    ② 首都圏障害者雇用企業連絡会 共催
    ③ 東京都区部障害者雇用企業連絡会 共催
    ④ 多摩地域障害者雇用企業連絡会 共催
    ⑤ 多摩地域障害者雇用企業ティーボール交流大会 協力

役員・顧問紹介 (2025年7月1日現在)
(理事・監事:50音順、敬称略)

職務名氏名所属・役職名
理事長畠山 千蔭一般社団法人障害者雇用企業支援協会
専務理事石崎 雅人一般社団法人障害者雇用企業支援協会
理事阿部 雅美株式会社キユーピーあい 代表取締役社長
理事伊東 剛直第一生命チャレンジド株式会社 代表取締役社長
理事伊原 裕東京海上ビジネスサポート株式会社 取締役人材活躍推進部長
理事大岩 一郎株式会社日立ゆうあんどあい 代表取締役社長
理事大神 哲明株式会社ニッセイ・ニュークリエーション 代表取締役社長
理事大野 聡士トヨタループス株式会社 取締役
理事小林 純三菱UFJビジネスパートナー株式会社 代表取締役社長
理事齋藤 順治株式会社JR東日本ステーションサービス 顧問
理事澤邊 義雄株式会社ジェイアール東海ウェル 代表取締役社長
理事澁谷 栄作株式会社ダイキンサンライズ摂津 代表取締役社長
理事城田 純子株式会社JALサンライト 代表取締役社長
理事龍田 久美オリンパスサポートメイト株式会社 代表取締役社長
理事中澤 尊史株式会社舞浜コーポレーション 理事
理事長門 徹NTTクラルティ株式会社 代表取締役社長
理事間瀬 英世株式会社KDDIチャレンジド 代表取締役社長
理事渡邉 泰明三菱商事太陽株式会社 代表取締役社長
監事安彦 仁株式会社JR東日本グリーンパートナーズ 代表取締役社長
砂盛 京子東電ハミングワーク株式会社 代表取締役社長
顧問村木 厚子元厚生労働事務次官
土屋 喜久元厚生労働審議官